シューズの中で縮こまった足指を解放せよ。
親指が独立した「足袋(たび)」構造は、単なる伝統ではありません。それは、人間本来のサスペンション機能を呼び覚ますための装置です。
着地の衝撃を分散し、蹴り出す力をダイレクトに伝える。
和紙のドライな包容力と、足袋の自由な指先。
この二つが融合した時、あなたの走りはもっと強くなれる。
何千キロ走っても解決できなかった悩み。それは筋肉の疲れではなく、靴の中の「蒸れ」でした。
最新のシューズが高機能化しても、ソックスが汗で濡れていれば、マメや皮膚トラブルのリスクは消えません。
私が求めたのは、どれだけ汗をかいても「サラサラ」でいられる素材。
辿り着いたのは、日本の気候が育んだ「和紙」でした。強靭で、軽く、呼吸する素材。
これは懐古趣味ではありません。最先端の化学繊維さえ凌駕する、天然のハイスペックギアです。
株式会社フィブラ
代表取締役 草嶋圭一
長距離走行時、靴内部の湿度は100%近くに達します。濡れたソックスは皮膚をふやけさせ、摩擦係数を上げてしまう。これが「マメ」や「水ぶくれ」の直接的な原因となり、パフォーマンスを劇的に低下させます。
一般的なスポーツソックス(化学繊維)は、速乾性には優れますが「吸水性」に限界があります。飽和した汗は肌の表面に残り続け、不快なベタつきを生み出し続けます。素材を変えない限り、この問題は解決しません。
和紙の繊維には無数の微細な穴(孔)が空いています。これがポンプのように汗を瞬時に吸い上げ、空気中へ放出します。
夏は涼しく、冬は暖かい。まるで「第二の皮膚」のように呼吸する、理想の循環がここにあります。